妊婦さんに必須とも言われている栄養素「葉酸」。
産婦人科でも摂取をすすめられる栄養素として、妊婦さんなら誰もが知っている定番の栄養素です。
しかし、葉酸という栄養素の存在は知っていても、その働きについてはあまりよく知らないという人も意外と多いのではないでしょうか。
いくら体に良い、推奨された栄養素とはいえ、その働きはもちろん適切な飲み方も知らないとちょっと不安ですね。なにせ、赤ちゃんにも影響するのですから…。
「お医者様にすすめられて」「妊娠したらから」「体に良いと聞いたから」など摂取する理由はさまざまですが、まずは葉酸という栄養素について知ってから摂取するようにしましょう。よく知ることで、効率的にその働きを活かす事ができるのです。
では、葉酸はどんな栄養素なのでしょうか?
葉酸は水溶性ビタミンB群の仲間です。
代謝機能に深い関りを持ち、タンパク質や核酸の合成に働きかけて、細胞の生産や再生をサポートして体の成長を促します。新しい細胞が作られるには、葉酸の力が必要といったことでもあるのです。
また、ビタミンB12と一緒になって赤血球の生成を助けることからも、「造血ビタミン」とも呼ばれています。
そんな葉酸がなぜ妊婦さんや授乳期のママさんに推奨されているのかというと、赤ちゃんの新しい細胞が驚異的なスピードで作られる時期だからです。2002年には、母子手帳にもその必要性などが記載されるに至っています。
特に胎児の細胞分裂が盛んにおこなわれる4週~12週という妊娠初期には積極的に摂取しておきたいもの。この時期に葉酸が不足すると、先天性の疾患を発症させるリスクが高くなり、神経管閉鎖障害のリスクはぐんと跳ね上がるといわれているのです。
妊婦さんが葉酸を摂取する方法としてはサプリメントが一般的となっていますが、実は食べ物からも摂取できる栄養素。サプリメントで補助しつつ、食事での摂取にも気を配っていきたいですね。
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